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司法試験の勉強法①
・はじめに
私は幸いにも受験1回目で司法試験(新制度のもの)に合格することができました。
司法試験受験勉強中はとにかく先生に恵まれましたし、家族のほか、本当に様々な方に支えられて受験勉強を乗り切ることができました。
この受験勉強中に自分のバイブルといいますか、大変参考になった書類がありまして、かつて早稲田セミナー(現TAC)で発行されていたArticleという雑誌に「試験に合格するためのthe方法論」というコラムが2004年4月以降毎月掲載されており、これが自分の短期合格に一役買ったので、概要を紹介させていただきます(著作権の関係もありますので、詳細は原典をあたっていただき、ここではノウハウ部分を簡単に紹介します)。
このコラムの作者は神山秀さんという弁護士をされていた方で、旧司法試験の択一(短答式試験)、論文(論文式試験)を共に上位1桁で合格されたという方です。
以下、二回のコラム欄に分けて紹介します。
・その1「その試験に合格することが全てであると心得ること」
まず何をしても試験に出る可能性のあるところだけを徹底的にやることが重要と神山さんは説いています。
たとえば、過去の論文問題を見て、それをテキストの該当箇所に書き込んだところ、刑法総論については「共犯」の部分がびっしり埋まったのとは対照的に、テキストの前後についてはマッサラだったため、このテキスト前後の部分をやることは自己満足の時間の無駄と言い切って、最初の1頁からテキストを読まないといけないというような完璧主義は捨てて徹底的に出題されそうなところを勉強するように指示しています。
これをすることで、結果としてその科目の全体像が見えてきますので、私としても重要なところからやるというのは本当に意義があったと思います。
